コストコの定番商品といえば、真っ先に名前が挙がるのが「ディナーロール」です。
ふんわりとした食感とやさしい甘み、そして36個入りという圧倒的なボリュームで長年愛され続けています。
私自身も何度も購入していますが、「あれだけ大量のディナーロールはどうやって作られているのだろう?」と以前から気になっていました。
そんな中、コストコのバックヤードツアーに参加し、普段は見ることのできないベーカリーの製造現場を見学する機会がありました。
実際に見学してみると、想像以上に計画的で効率的な製造体制に驚かされました。
この記事では、実際にコストコのバックヤードツアーへ参加した筆者が、ディナーロールの製造工程を写真付きで紹介します。
ベーカリーへ入った瞬間、パンの香りに包まれる

見学前には全員がヘアキャップを着用し、衛生管理を徹底した状態でベーカリーへ入ります。
バックヤードの扉を開けた瞬間、焼きたてのパンの香りが広がり、思わず深呼吸したくなるほどでした。
売り場でもパンの香りは感じますが、製造現場はまったく別世界です。
ディナーロールだけでなく、さまざまなパンが焼かれているため、ベーカリー全体が香ばしい香りに包まれていました。
ディナーロールは工程ごとのチーム制で作られていた

見学していて印象的だったのは、作業ごとに担当チームが分かれていたことです。
生地作りから袋詰めまでを一人で担当するのではなく、それぞれの工程を専門のチームが受け持っています。
- 生地を準備する担当。
- 発酵を管理する担当。
- 焼き上げを担当する担当。
- そして袋詰めを担当する担当。
それぞれが自分の持ち場で作業を進め、次の工程へとスムーズに引き継いでいきます。
無駄な動きがほとんどなく、スタッフ同士の連携も見事でした。
コストコで毎日大量のディナーロールを製造できる理由の一つは、この徹底した分業体制にあるのだと感じました。
【作業風景写真】
1つの巨大なパン生地から36個のディナーロールが作られる

そして最も驚いたのが、ディナーロールの成形工程です。
私は長いパン生地を機械で切り分けて作るのだと思っていました。
しかし実際はまったく違いました。
まず、大きなパン生地をこねて丸く整え、1枚のトレーに乗せて発酵させます。
発酵前でも十分大きな生地ですが、発酵後にはさらに膨らみ、直径30cm以上の大きなドーム型になります。
この巨大な生地1つが、実は36個のディナーロールのもとになるのです。

発酵した生地は大型の機械で型押しされ、一度に36個分の形が作られます。
しかし、ここからが意外でした。

型押しされた生地は完全には離れておらず、スタッフの方が一つひとつ手で切り離しながら形を整えていきます。
その作業はとてもスピーディーで、あっという間に36個のディナーロールが完成していました。
巨大オーブンで一気に焼き上げる

成形された36個のディナーロールは、そのままトレーごと巨大なオーブンへ運ばれます。
オーブンの中では何段ものトレーが並び、ディナーロールが回転しながら焼かれていました。
まるで観覧車のような巨大設備で、そのスケールの大きさに圧倒されます。
焼き色が均一になるよう工夫されており、次々と焼き上がるディナーロールの香りがベーカリー全体に広がっていました。
なぜディナーロールは36個入りなのか
焼き上がったディナーロールは、巨大な送風機の前でしっかり冷却されます。
その後、36個が並んだトレーごと大きなビニール袋へ入れられます。

つまり、最初から最後まで36個単位で管理されているため、袋詰めの際に1個ずつ数える必要がありません。
私たちが購入するディナーロールがいつも36個入りなのは、この製造工程によるものだったのです。
普段何気なく購入していましたが、製造現場を見ることでその理由がよく分かりました。
実際に見学して分かったディナーロールの魅力

ディナーロールは「安くておいしいパン」というイメージが強い商品です。
しかし実際の製造現場を見学して感じたのは、それだけではありませんでした。
徹底した衛生管理。
無駄のない分業体制。
人の手による丁寧な成形作業。
そして巨大設備を活用した効率的な製造工程。
こうした多くの工夫によって、毎日大量のディナーロールが作られています。
バックヤードツアーに参加してからは、ディナーロールを見るたびに製造現場の光景を思い出すようになりました。
コストコを訪れた際は、ぜひベーカリーコーナーでディナーロールを手に取ってみてください。その裏側には、多くのスタッフの技術と工夫が詰まっています。
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